いよいよ春ですね

副所長　中西　克徳

　

　いよいよ新年度の始まりだ。桜の咲く四月に新しい年度がはじまるというのは日本固有の美しい慣習である。確かに春の訪れとともに、桜のある風景の中で迎える新しい始まりというのは気持ちの良いものである。ウエンディはというと今年度から作業所を廃止してあたらしく地域活動支援センターに移行する。また前年度に二階部分を建て増しし、卓球台とこたつテーブルを配置した。くつろげて、楽しめる空間の完成である。今年度はこの空間が大きく活躍することになるだろう。

　また今年度中には、北九州市の支援で、障害者施設が自主製品を持ち寄って販売のできるアンテナショップが小倉の繁華街に設置される予定もある。ウエンディはここで、環境に良い、油分を微生物が食べられる迄に細かく分解するという驚きの洗剤、ディスワンを取り扱って販売しようという計画を検討している。また空いた時間を利用してプログラム開発などの勉強もしているので、何かＩＴ事業をはじめることができるかもしれない。なんにしても新しいことに取り組むということはつねに前向きであることである。利用者も順調に増えて、少しずつ新しい顔がみられるようになってきた。仲間がふえることはとてもたのしく、うれしいことだ。もっとにぎやかになっていけばいいと思う。ただしウエンディ固有の事情としては精神障害者は季節の変わり目に調子を崩しやすいという注意をようする時期でもあるので、職員は特に利用者の微妙な変化を感じ取っていなければならない。気分を一新しながらも注意をおこたらないように気を配る必要のある重要な季節である。みなさん、どうぞお健やかに！

平成２０年４月

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