テキスト ボックス: ★中西さんは、ヘルパーをする傍ら、ボランティアで作業所の運営や仕事を手伝っています。

同人誌サークル、ボランティアサークル、カラオケサークル、編物サークル誕生。問い合わせは本部まで。

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テキスト ボックス: 僕は体を悪くして2002年十一月25日門司労災病院に入院した。516号室で脳外科,泌尿器科、リ・ハビリテーション科、の相部屋だった。斜め前の田中さんは脳梗塞で,しかも食べたものが肺にはいってしまうので食事は全部点滴である。もちろん寝たきりである。胃に穴をあけてそこから食べ物を注ぎ込むように手術をした。奥さんと娘さんが介護している。奥さんは「もう六年になります」といつって「主人が74歳、奥さんが71歳」といわれた。奥さんは同人誌「海峡派」に詩をのせておられた。
日々
冬座敷の真中をゆく車椅子
田中明子
よかったね
と日に何度も言う
コツ一杯の水を飲み終えたとき
自分でもった箸で
おかずの一切れが口にはいつたとき
車椅子に乗り移ったとき
むかしうたつていた曲がテレビから流れたとき
贔屓のやきゆうチイムのかつたとき
きょうだいが訪ねてきてくれた
友人が見舞いに着てくれたときも
ひさびさに息子がきた
病んでいても大黒柱のかれは
こずかいはもらうのではなく渡す